歌い手その1ー4-1

 もう1人、是非観ておきたい歌い手がいる。それは、モーニング娘。の道重さゆみである。
 この娘についてまず取り上げなければならないのは、6期メンバーの最終選考の合宿で歌った課題曲『赤いフリージア』だろう。この娘の歌い出すや、本当に下手くそで、思わず吹き出してしまう。だが、この赤下手な歌を、不思議に最後まで聴いてしまうのだ。多少上手な歌でも、そうそう最後までは聴いておられないものなのに。
「ある意味、師匠や」
 笑いながら聴いていたつんく♂が、ぽろりと零した言葉。
 次に取り上げなければならないのが、鞄から取り出す鏡。手鏡と言うには大きすぎる、壁に掛けるような4角い鏡。これに顔を映して「よし、今日もかわいい」というのが、この娘の1番の売り。
 考えてみれば、愛嬌のあるなしは、ある種性格だから仕方ない面があるが、愛想のあるなしは、意識するかしないかの心構えで決まるから、客商売に身を置くものとしては、必ず意識しなくてはならない。愛想の中にはかわいさも当然含まれるから、かわいさを意識することも心掛けでは間違っていない。
 この娘にはネガティブなものがない。歌が下手だとどうしてもそれに対して、恥ずかしいとか、劣っているとか、みっともないとか、色々ネガティブな思い込みを抱いて、歌ってもそのネガティブな波動が出てしまい、余計に聴いておられなくなる。それに、そもそもモーニング娘。のオーディションに応募することさえできない。
 この娘は、さも強い信念があるかのように、全くネガティブには生きていない。人の生き方の根本を教えてくれる。
「ある意味、師匠や」
 2012年のカラフルコレクションで、この娘に『ラララのピピピ』が巡ってきた。13曲の中でこの曲が1番歌い手に合ったものだった。
 さて、ライブでこの歌を披露するとき、メンバーの鞘師里保と佐藤優樹が兔に扮して登場すると、会場は盛り上がって2人に大きな声援を送った。そして、姫様のこの娘が登場すると声援は小さくなった。後で、この娘はこのことが悲しかったと観客に告げた。以後、姫様への声援が1番大きくなったことは言うまでもない。このネガティブな出来事を放っておけば、いずれ姫への声援は消えてしまうだろう。言うべき事は言わなければならない。
 この娘は2014年2月13日に、歌の才能がレベルアップしている。現メンバーと同じレベルに、24才にしてやっと追いついたのだ。考えてもみてくれ、10年以上、他のメンバーからワンランク劣った歌の才能を持って、活動することがよもやできるだろうか。この娘は、そんな悲劇的な状況でも挫けない。挫けないどころか、年数は掛かっても他のメンバーと同等な位置まで自分を引き上げることを忘れなかった。これを見本としなくて何を見本とするのか。
「ある意味、師匠や」
 この娘の活躍を振り返れば、この娘の生き方が正しいことが明々白々に分かるだろう。

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