弥生艶葉樹(やぶつばき)のやぶの中

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zoom RSS 歌い手その1ー3−1

<<   作成日時 : 2014/10/05 10:51   >>

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 大仰な言い方だが、1人目の驚きからおよそ30年を隔てて2人目の驚きとなる。
 モーニング娘。のミュージックビデオ、26枚目シングル『大阪恋の歌』(2005年4月27日)
 4期石川梨華参加最後の曲、4期4人の内ふたりはすでに卒業、4代目リーダー4期吉澤ひとみの独白で始まる出だしから、5期高橋愛を初めメンバー全員が畳みかけてくる1分20秒足らずで、目には涙が滲み鼻を啜り上げていた。虚構と現実の錯綜、ときとして現実以上、あるいは虚構以上の感情の高ぶりを誘う。まさに現実の別れを控えたメンバーは、別れの曲に、相乗効果の末に膨れた思いの丈をぶつけていた。
 濃厚な福井弁で受け答えするテレビでの高橋愛の記憶が大きく、「上海帰りですか」といじられる16枚目シングル『ここにいるぜぇ!』(2002年10月30日)の衣装、黄色のキャスケットを被り黄色地にチェックのジャケット(ミュージックビデオではピンクのキャスケットと赤地にチェックのジャケット)を着た彼女、彼女がこんなに歌がうまいとは思わなかった。もちろん「なまり」がない。(曲の女主人公の大阪弁なまりはある)三味線が「さわり」の仕組みによって豊かに響き聞こえるように、「なまり」によって培われた樹木の糸は、彼女の歌声を豊かに飾り立てる。日本人の心にすぐに染み入る歌声を生み出したのは、田舎で日常使う「なまり」の習慣があったからであった。その「なまり」が新しい世間に通じないことに気づき、その「なまり」を意識したとき、彼女は、潜在意識、無意識との繋がりが我知らずにできあがり、1段と進化した。
 高橋愛は、1次オーディションのときから歌のうまさには定評があった。そのとき、もし合格したら家族と離れ離れになるがと尋ねられるや、彼女は目に涙を滲ませた。この感受性、繊細さ、鋭敏さに、詩人宮沢賢治が『告別』で用いた「草葉のように顫わせ」ると言う、存分に霊的な意味合いを含めたものが、別離を扱う曲によって内奥に突き抜け進化した彼女には備わった。樹木の心、木霊の歌声を手に入れたのである。
 情感を込めた彼女の歌は人の心にそれは響き、人の心を草葉のように顫わせる「いのり」となる。何度、何度聞き返しても、他のところではなく、彼女のパートで涙がこみ上げてくる。「好〜きなんよ。まだ好きなんよ。な〜んど何度伝えても」妖精の姿をした彼女が切なく羽を震わせてこう歌うとき、聴き手の目には自ずと涙が滲んでしまうのである。
 2人の歌い手を観てきたが、その内奥に突き抜けた年齢は、17才と18才。
 第2次性徴を終えた歌い手が、心身ともに子供の声から大人の声に成長する年齢が、早くて大体この頃なのだろう。そして、男性が否応なく、まるで遺伝子レベルで書き込まれたかのように、1番愛おしく思うのは、大体この頃の女性なのだ。

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歌い手その2ー1
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